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いつもくよくよする、なにもできない、考えも浮かばない

高齢者ではうつ病が大変多いのです。うつ病・うつ状態。
 うつ病は気分の障害といわれます。気分とは精神の活動状態の全般的傾向のようなもので気分が沈滞するといつもくよくよとして、なにもできず、考えも浮かばないような状態となります。これが行き過ぎると仕事も手につかず体はどこも悪くないのに布団から出られないような感じになったりします。これがうつ病です。高齢者ではうつ病が大変、多いのです。
高齢者うつ病の症状と原因
 うつ病の症状は大きく分けてどの症例でもかならず認められる中核症状と症例によって違いのある従属症状に分けられます。(表1)
 高齢者のうつ状態ではさらに(表2)のような特徴があります。
 高齢者においてうつ状態を惹起する原因としては
(1) 心理的な要因
性格
うつ病になりやすい性格傾向と言うものはあります。昔からメランコリー性格と言われてきました。
うつ病の既往
若いころうつ病になった人は再発しやすいといわれます。
心因、環境因
高齢期は自らの病気、近親者の死別などのうつ状態になりやすい出来事がどうしても多くなります。
(2) 脳自体や内臓の病気による要因

身体疾患にともなってうつ状態になることがあります。
原因としては癌、心不全、呼吸不全、骨折など多岐にわたっています。

脳卒中後のうつ状態があります。これは動脈硬化があるために脳の血流が悪くなり脳全体の機能が落ちてきてうつ病を発症するのであろうと考えられています。

薬剤性:高齢者の特徴として多病であり、多数の薬剤を服用されている方が多く見られます。
そうした薬剤にはうつ症状をきたすものもあります。
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うつ病の治療
a 薬物治療
 うつ病に使われる薬は以前からあったのですが、眠気や口の渇きが強くて高齢者の方には使いづらいところがありました。ところが最近使用されるようになって来た選択的セロトニン再取り込み阻害薬や、セロトニン、ノルアドレナリン再取り込み阻害薬はこうした有害な作用が少ないのが特徴でしかもよく効きます。さらに高齢者では動脈硬化因子も背景にあることが多いので、脳血流をよくする薬剤も効果があります。
b精神療法
 うつ病にかかる方の心は一言で言って疲れています。だから、休息が大事でこれは若い人も高齢の人もかわりません。まず、心身ともに休める環境を整えます。必要なら入院してもらうほうがいい時もあるかもしれません。また、大変まじめで努力家がおおく、悪いことは全部自分のせいだと考えがちです。だから、もう頑張らなくていいよ、休んでいいよと繰り返します。そして必ず良くなるからそれを信じて治療を受けてくれと説得します。
 心身の安静によって次第に心の安定が得られてきます。若い人はこのままで治療終結に向かえるのですが、高齢者の方はもう一段階が必要です。高齢者では安静が長く続くと今度は体の機能まで弱ってしまい、心が元気になる前に体が弱ってしまいますので、ある程度精神状態がよくなると今度は活動を促すようにしていくことが大事です。  

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